格安スマホでもエリアメール・地震速報を受け取れる?


PP_tumaretadonou_TP_Vギュイン!とけたたましいバイブ音を発する緊急地震速報や、大雨洪水などの災害注意を促してくれるエリアメール。平和な時は少しうっとおしいのも正直なところですが、災害時には大変役立つ存在です。格安SIMに変更してしまった場合、こうしたサービスは受けられなくなるのでしょうか?

 


3大キャリアの端末を使用している場合は利用可能  

緊急地震速報や、火山噴火、テロ発生などの緊急情報は、ETWSという仕組みを用いて、皆さんの携帯に送信されています。これは、Earthquake Tsunami Warning Systemの頭文字を取ったものです。情報の配信者は、事象により気象庁や各自治体など異なるものの、送信する仕組みはETWSのみです。このため、端末がETWSに対応していればエリアメールも緊急地震速報も受信できるのです。

3大キャリアから発売されている端末は、iPhone、NEXUS含め、すべての端末がETWSに対応しているため、白ロムや、中古品でこれらを購入すれば、問題なく利用することができます。

問題なのは格安スマホです。ETWSは日本国内のみの企画ですが、格安スマホは世界で販売されているモデルがほとんどであり、ワンセグなどの日本向け機能は搭載されていません。ETWSも同様で、海外メーカー製の端末では、ZenFoneシリーズの一部を除いて軒並み非対応となっています。

富士通 arrows M02や、SHARPのSH-M02など、国産メーカーのSIMフリー端末は対応しているため、エリアメールに重きを置く場合はこれらを選択するのが良いでしょう。

ただし、国内メーカーでも、SONYやKYOCERAが海外で販売し日本では販売していない、いわゆるグローバルモデルは、ETWSに対応していないので注意が必要です。

 

格安スマホ、グローバルモデルでは諦めるしかない? 

ETWSの受信に関しては諦めるしかありませんが、代替手段はあります。それは、Yahoo!防災速報などの緊急速報アプリをインストールしておくこと。iOS版、Android版どちらも公開されています。

このアプリでは、「地震情報」「豪雨予報」「土砂災害」「気象警報」「熱中症情報」「国民保護情報」の、緊急情報通知を受けることができます。ベータ版ですが、「防犯情報」も提供されています。地域は複数設定できるので、自宅、職場や、実家などを登録しておくことが可能です。現在地連動通知もあるので、オンにしておくと、旅行等外出先でも受信することが可能です。

初期設定では、震度3、20mm/h異常の豪雨、「危険」以上の熱中症情報で通知が来ますが、カスタマイズすることもできますので、自分の住んでいる地域や状況に合わせて設定するのが良いでしょう。

いざという時に「自分だけエリアメールが来ない!」と慌てないように、格安スマホを利用している場合は事前にインストールしておくと良いかもしれません。