光学3倍ズームカメラを搭載したSIMフリースマホ「ZenFone Zoom」


nexus2cee_asus_logoスマホが普及して、大きなダメージを受けた商品がコンパクトデジタルカメラ、いわゆる「コンデジ」でした。Xperiaなどハイエンド端末ではデジカメ以上の撮影画素を持つことも当たり前になってきましたが、コンデジとスマホを合体させたようなスマホがASUSから登場しました。

 

コンデジ×スマホ=ZenFone Zoom?

今回発表されたのは、zenfonezzoom光学3倍ズームカメラを搭載したSIMフリースマートフォン「ZenFone Zoom」で、発売日は2016年2月5日(金)の予定です。ディスプレイのある前面を見ると普通のAndroidスマートフォンですが、背面には大きくカメラユニットが姿を見せています。

コンデジがスマホに勝る点として、光学ズームが挙げられます。スマホのカメラでもデジタルズームは可能ですが、デジタルズームは画質が荒くなるため、中距離以上の撮影をスマホで行うことは不適切でした。ZenFone Zoomは、カメラ部分にHOYA製の光学ズームレンズユニットを内蔵し、本体からレンズを迫り出させることなく、背面カメラでの光学3倍ズームを可能にしています。

光学式手振れ補正機能や、シャッターボタンと動画の録画ボタンを搭載するなど、よりカメラ側に近づいたスペックとなっています。アウトカメラは1,300万画素となっており、Xperiaなどと比べると少し物足りない感じがしますが、そもそも写真の優越は画素によって決まるものではありません。iPhone6Sが1,200万画素であることを踏まえるとあまり気にしなくてよいでしょう。

本体スペックですが、搭載される液晶ディスプレイは解像度1920×1080ドットの5.5型ワイド液晶。プロセッサやストレージ容量で全8モデルがラインナップされており、いずれもインテルのAtomプロセッサーを搭載しています。メインメモリは8モデル共通で4GB(LPDDR3)を搭載し、内蔵ストレージは32GB/64GB/128GBの3モデルを選ぶことが可能で、OSはAndroid 5.0を採用しています。価格は、ASUSのオンラインショップで、最廉価モデルが税込5万3784円からとなっています。

 

ASUSはカメラ一体型のブームを創造できるか?

ご存知の方もいると思いますが、こうしたデジカメ一体型の携帯電話が発売されるのは目新しいことではありません。古くはガラケーに光学ズームカメラを搭載した「Cyber Shotケータイ」などがありましたし、スマホと呼べるかは微妙ですが、Android OSを搭載し通信機能を持ったGalaxy Cameraなどが海外で発売されています。
しかしながら、いずれも爆発的なヒットとなったとは言い辛く、定番化していない現実があります。

しかし、ZenFoneブランドが日本市場で与えてきた影響力は非常に大きく、今回のZenFone Zoomもトレンドリーダーとなる可能性は充分にあるのではないかと思います。市場に与える影響を注意深く見守りたいと考えております。


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