パナソニックグループのパナソニック コンシューマーマーケティングが提供する「Wonderlink」は、最低通信速度を700kbpsで使い放題のプランを発表しました。
700kbpsで使い放題
これまでも、「使い放題」系のMVNO SIMサービスは、何社かが提供しておりました。
通信速度を低速に抑える代わりに、月間データ容量制限を設けないのが特徴でしたが、たいていは100kbps~200kbpsとかなりの低速に設定されていたため、SNSなどのテキストサービスを使うのが精いっぱいで、動画サービスなどを利用することはなかなか難しいものがありました。
今回、同社が新設した「LTE Fシリーズ」プランでは、送受信最大700kbpsで、月間の容量制限がありません。常時700kbpsというわけではなく、設定された高速通信可能な容量を超えた場合に700kbpsに速度が低下します。
高速通信のON/OFFを切り替えられるMVNOサービスもありますが、本サービスにはそうした設定はないので、事実上は「最低通信速度が700kbpsのプラン」ということでしょう。
料金ですが、「F-使い放題700」の場合、1GB分の高速通信が付いて、キャンペーン価格で月額1,400円。
7GBの高速通信が利用できる「F-7G」プランの場合、月額2,480円となっています。
音楽のストリーミング再生に相性良し?
Apple Music、LINE Musicなど、音楽の定額聞き放題サービスが日本でも流行の兆しを見せています。
しかしこうしたサービスは通信量も多くなりがちなうえ、冒頭の100~200kbpsでは速度的に不十分なため、その魅力を活かしきれない懸念がありました。
しかし、本プランでは高速通信を使いきってからでも通信速度が700kbpsもあるため、音楽配信サービスでも、ある程度快適に利用できるのではないかと考えられます。
ただ、注意点として、直近24時間の通信量が1GBに達すると、ネットワークの状況によっては速度制限がかかる場合があるとアナウンスされています。月間の容量制限こそ設けられていませんが、自分の利用スタイルに合っているかをよく考えたうえでご利用いただくことが必要でしょう。
また、通信速度については、あくまで保障のないベストエフォートです。
時間帯などユーザの混雑状況によっては期待される速度を下回る可能性もあるため、利用者の口コミなどを注意深く確認することも契約前には行うべきでしょう。