MVNOサービス「TONE」が話題を集めています。「TONE」を販売するトーンモバイルは、「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンスクラブとフリービットの業務提携によって生まれた企業です。
1,000円でパケット使い放題が売り
TONEは、ドコモの回線を利用したMVNOサービスです。特徴として、料金プランがシンプルなことがあります。プランは月額1,000円のもののみで、この料金でパケット使い放題(容量無制限)、通話基本料が含まれると公式サイトに掲載されています。
しかし、通話基本料とはIP電話の使用料を指すようで、ドコモ等からMNPして従来の電話番号を利用するなど、3G通信を行う場合には月額953円の「3G音声オプション」へ加入する必要があります。
また、パケット通信も通常利用時は概ね500~600kbpsに通信速度が制限されているため、高速通信を行いたい場合は1GBあたり300円の高速チケットオプションを購入する必要があります。
基本プランが1個で解りやすいのはいいのですが、こういったオプション周りの説明が判り辛いため、想定していると考えられるファミリー層に対しては不親切な感じを受けてしまいます。
ユニークな取り組みとしては、Tポイントが利用料税抜200円につき1ポイント貯まり、将来的にはTポイントによる支払いも可能になるようです。これはTSUTAYAならではですね。
オリジナル端末も準備
目新しい点としては、自社開発の「TONEスマホ」を提供することです。月額1,000円の24回分割払いで使用でき、クアッドコアのCPUを搭載しています。
LTE高速通信に非対応なことがネックですが、前述の通りサービス自体が500kbps~の通信速度ですのであまり気にはならないでしょう。
子供やお年寄り向けに判りやすいホーム画面や、アプリの購入制限機能などを設定できるようになっています。
また、全国1,400店舗のTSUTAYAでも端末の購入とサポート提供ができるようになるそうです。イオンモバイル同様全国の店舗数を活かしたサービス展開を狙うものと考えられます。トーン公式サイトを見る限りではまだごくわずかな店舗しか対応できないようですが、実際に全国のTSUTAYAでサービス提供が行われるようになれば、3大キャリアのサービス店舗数に匹敵しますので、非常に利便性があるのではないかと思われます。