株式会社エコノミカルから、MVNO型のモバイルデータ通信サービス「ロケットモバイル」の提供が開始されました。200kbpsで月額298円の「神プラン」が目玉となっています。
挑戦的な低速/低価格プラン
エコノミカルは2015年12月に設立された独立系の企業で、同社が提供するロケットモバイルは、ソネット(So-net)の回線を使用し提供するMVNOサービスです。
現在のところ、プランはデータプランのみとなっており、価格は下記のとおりです。
プラン名 | 通信容量 | 料金(税抜) | 下り最大速度 |
神プラン | 無制限 | 298円 | 200kbps |
1GBプラン | 1GB | 590円 | 225Mbps |
3GBプラン | 3GB | 840円 | 225Mbps |
5GBプラン | 5GB | 1,200円 | 225Mbps |
7GBプラン | 7GB | 1,850円 | 225Mbps |
特に目を引くのは神プラン。最大200kbpsとはいえ、298円という価格は驚きです。同種のプランでは、楽天モバイルが525円、ワイヤレスゲートが445円ということを考えると、非常に低価格といえ、「業界最安値」という触れ込みも頷けます。
一方、1GB超のプランではそれほどお得感のある価格ではありません。低速でも使い放題プランを検討しているユーザがメインターゲットでしょうか。なお、今後は音声プランの提供も行うとのことです。
ユニークな試みも
ロケットモバイル独自のサービスとして、ポイントサービスがあります。これは提携企業から配信される「お手伝い案件」に協力すると、利用料に充当可能なポイントを付与するというもの。例として、指定されたアプリのダウンロード、アンケートへの回答、Webサービス無料会員への登録などが挙げられており、報酬の目安としてはゲームアプリのダウンロードで20円~30円程度のポイントとされています。
また、エコノミカルではできるだけ早い時期に、このプラグラムにクラウドソーシング型の案件を導入したい考えとのこと。これは「400字程度の記事で50円」「写真1枚で100円」など、何らかのコンテンツ制作をお手伝い案件に加えるもので、現在クラウドソーシングを手がける事業者と協議中とのことです。
おそらくクラウドワークスやランサーズ、シュフティなどの大手サービスと推測されますが、実現すればMVNO界でも初の試みで、斬新なアイデアに注目が集まっています。