MVNO事業者の店舗型化が加速? 楽天モバイル新店オープン


rakuten-mobile楽天グループの通信サービス事業を提供するフュージョン・コミュニケーションズは、MVNOサービス「楽天モバイル」の専門ショップ「楽天モバイル 心斎橋店」を7月31日にオープンすることを発表しました。

 

3大 キャリア同様リアル店舗型化が進んでいる? 

フュージョン・コミュニケーションズ社の発表によれば、上記店舗で、「楽天モバイル」のサービスに対する説明や、申込受付、販売端末のモックアップに触れることができるとのことです。
店舗には相談窓口が用意され、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)の受付も可能のようです。
この流れは楽天モバイルに限らず、NTTコミュニケーションズの提供するMVNOサービス「OCNモバイルONE」は、CD/DVDのレンタルや、中古スマホの販売を行う「ゲオ」と提携し、同様に店舗でのサービスを行うことを発表しています。
また、家電店でも、ビックカメラがIIJ Mioのサービスと提携した「BIC SIM」をサービス提供、販売しています。

これまで、MVNO、格安SIMのサービスは、インターネットと郵送を通じたやり取りがほとんどでしたが、MVNOの利用者が増えるにつれ、3大キャリア同様、店舗での事務受付や説明などの必要性が増し、こうした実店舗でのサービス提供の流れが加速しているものと思われます

かつてMVNOはITに明るい利用者だけのものでしたが、昨今では新聞やCMのメディアでも頻繁に取り上げられており、ITレベルの高くない利用者が増えてきたこと、またそうした利用者を多く取り込みたいことが理由だと思われます。

 

コスト増は値上げに繋がりかねない 

インターネットよりも、実店舗でサービスを受けられるのであれば、そのほうが良いという利用者も多いでしょう。

しかし、そもそもMVNOが格安であるのは、3大キャリアに比べて、サポート内容を絞り、サービス内容を通信に特化することで、大きくコストを減らせるため実現しています。
事実、NTTドコモ自身も、同社での格安SIM事業を検討している旨が報道されていました。
手厚い窓口サービスは有り難いのですが、それによりコストが増え、値上げになってしまっては元も子もないと思われます。

もっとも、MVNO事業者が日毎増えていく現状では、
「サポートが少なく、料金が安価なプロ向け」
「サポートが多く、料金は多少割高なライトユーザ向け」
など、サポートについても競争が生まれ、差異化していくことも考えられます。
全てのユーザーが競争の恩恵を享受できるよう、こうした方向に向かっていくことを願うばかりです。 


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