格安SIM各社の開通手続きが高速化!


かつて、格安SIM契約時は、開通までかなりの時間待たされることがありました。「即日MNP」と掲載されていながらも、数時間不通になることは珍しくありません。しかし、最近ではかなり短縮され、最短で約10分という驚異的なものになっています。これには、ドコモの顧客管理システムが関わっています。

 

各社の待ち時間が短縮

今年に入り、開通待ち時間の大幅短縮が報道されたMVNOとしては、BIGLOBE、nuroモバイル、楽天モバイル、OCNモバイルONEなどが挙げられます。OCNにいたっては、ドコモとの中間事業者となり下位のMVNO事業者にサービス卸を行っている(=MVNE)ため、さらに多くの事業者において、待ち時間が短縮されたと言えます。
 
これらMVNOが、待ち時間を短縮できたのは、ドコモの顧客管理システム「ALADIN(アラジン)」と連携したことが理由です。ALADINは、「All Around DOCOMO INformation systems」の略称で、ドコモ契約者の個人情報、契約情報など顧客に関わる様々な情報が格納されています。
 
以前は、MVNOが新規契約者を獲得した場合、まず自社で受付を行い、その内容をもとに再度ALADINに一件ずつ入力する必要がありました。しかし、ドコモ側の配慮で、各MVNOが所有する自社システムと、ALADINを直接接続し、登録した情報をダイレクトに流し込めるような措置が取れるようになったため、各事業者の処理が減り、待ち時間が大幅に短縮できたという訳です。
 

auの格安SIMはそもそも高速 

前述の通り、ドコモ系格安SIMの開通処理はかなり高速化されました。ではau、ソフトバンクはどうかというところですが、au系の待ち時間はそもそも数分から十数分で終わることが大半であり、もともと高速です。明確な理由はわかりませんが、前述の顧客管理が、以前から連携されていたものと考えられます。また、ソフトバンクにいたっては、現在音声サービスを提供する格安SIMが無いため、判断することができません。
 
固定電話を持たない世帯が増えている中では、携帯電話は重要なライフラインであり、ほんの数分、数時間とはいえ利用できなくなるのは心配です。ALADINの連携による待ち時間短縮は、非常に良い流れといえるでしょう。

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