楽天モバイル、Viberを用いた格安音声通話を発表


rakuten-mobile楽天モバイルは9月1日、新たな格安SIMサービスとなる「050データSIM powered by Viber」を発表しました。このプランは、楽天グループのメッセージングアプリ「Viber」と連携し、これまでのSMS付きデータSIMの各プランと同じ料金で、050から始まるIP電話番号を提供するというものです。

 

Viberって何?

Viberという名称をご存じない方も多いと思いますが、キプロスに本社、ベラルーシに開発拠点を持つViber Media社が開発した無料IP電話・メッセージングソフトで、Viber同士の通話は無料となります。

2014年2月に楽天がこのViber Mediaを約9億ドルで買収し、子会社としていました。現在の日本では、この分野は、LINEが圧倒的なシェアを持っていますが、海外ではヨーロッパを中心にViberユーザは多く、約7億人が利用しているとされています

今回発表された、この050データSIMプランでは、あらかじめSIMカード自体に050番号を付帯しているため、この番号でViberに登録することができます。音声通話機能「Viber Out」を通じて、一般の固定電話には3.06円/分、携帯電話には10.01円/分の低価格で音声通話ができるため、音声通話プランと比較して安価に通話回線を保有することができます。

さらに、Viber Outでは現在、キャンペーンとして「国内通話無料トライアル」を実施しており、期間中は固定電話、携帯電話向けとも無料で通話できるとのことで、大変お得です。

相手に番号表示されることがメリット

Viberのアプリを使用して電話をかけた場合、相手の固定電話や携帯電話に自局電話番号ではなく、「非通知設定」と表示される場合があります。このため、不審がられて電話に出てもらえない、折り返してもらえないなどの可能性がありました。

今回の新プランを契約してViber Outから発信した場合、国内すべてのキャリア向け発信において、きちんと050から始まる番号が着信時に表示されるので、こうした不安は解消されます。また、アプリを常時起動しておくことで、折り返しの電話を受けることもできます。

しかしながら、「110番、119番などの緊急通報ができない」「通信が不安定だと音声品質が大きく劣化する」という問題は、他のIP電話アプリ、サービス同様解消されていません。サブ端末などで利用し、自分の使い方に合っているかを確認することをお勧めします。


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