「OCNでんわ」が他格安SIMで使えるように!


格安SIMはCMで放送されることも増え、市民権を得つつあります。低価格な定額通信料がウリですが、音声通話の料金については定額サービスを利用せず標準的な従量課金のまま、という利用者が多いのではないでしょうか。そんな流れを大きく変えるかもしれないニュースです。

 

まずはNifmoから!

NTTコミュニケーションズは、2月中旬、NTTドコモ回線を用いて格安SIMサービスを提供するMVNO各社に向け、自社の音声通話サービス「OCNでんわ」の卸提供を行うと発表しました。

NTTコミュニケーションズといえば、もちろん人気サービス「OCNモバイルONE」の提供会社であり、OCNでんわもこれまでは、OCNモバイルONEのみで利用できるサービスでしたが、3月1日より他格安SIMへも卸提供を開始し、まずニフティ株式会社の「NifMo(ニフモ)」において導入が予定されています。

 

OCNでんわとは?

OCNでんわは、発進先の番号の頭に「003544」から始まるプレフィックス番号を付けて発信し、NTTコミュニケーションズのネットワークを経由することで、通話料金を低減するサービスです。基本的に、「OCNでんわアプリ」から発信をしますが、通常の電話アプリでも前述のプレフィックス番号を付けることで利用できます。

NTTコミュニケーションズの提供するサービスとして「050Plus」もありますが、IP電話アプリになるため、通信が不安定な場所での通話は音質が低下します。OCNでんわは、通常の音声通話と変わらない品質で利用可能です。

料金は30秒10円で行えるほか、月額850円で1回10分までの国内通話がかけ放題となります。通常、通話料は30秒20円ですから、半額で通話できることになります。

独自の音声通話プランや、システムを持つには大きなコストがかかりますが、そうした設備やノウハウがない格安SIM事業者においても、標準的な通話料より低価格の通話サービスを提供できるようになります。加えて、自動的にプレフィックス番号を付けて発信する専用アプリや、一定時間の国内通話がかけ放題になる料金プランにも対応するとのことですので、ブランド名やロゴを付与することもできるのではないかと思われます。

OCNモバイルONEのシェアを落としてしまいそうな施策ですが、通話料をNTTコミュニケーションズの利益とするほうが大きいという判断でしょうか。いずれにせよ、サービスの充実化につながるため、消費者としては嬉しい試みです。


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