さくら少額短期保険株式会社は、5月13日よりスマートフォンやタブレット、ノートPCなどモバイル機器の修理費用を補償する「モバイル保険」の提供を開始しました。聞きなれない保険ですが、どのようなサービスなのでしょうか?
SIMフリー端末でも利用可能なモバイル保険
このサービスは、ユーザーが持っているスマホなどの各種モバイル機器(主端末1台および副端末2台まで)を登録しておくことで、故障や破損時の修理費用だけでなく、盗難や水没で修理できない場合の損害も含め、年間最大10万円まで補償するというものです。料金は月額700円です。
新品で購入してから1年未満で正常に動作する無線通信が可能なものといった条件をクリアすれば、家電量販店やキャリア、MVNO各社のショップ以外に、楽天などのネットショッピングで購入したモバイル機器についても、新品で購入したことを証明できるもの(保証書など)があれば登録できるようです。
また、「端末が発売されてから1年未満」ではなく、あくまで「購入から1年未満」なので、旧モデルでも対象となります。
キャリアの補償サービスでは購入後2週間程度しか加入可能な期間がないので、購入してから1年未満というのはなかなか太っ腹なように思います。
また、この保険が対象とする「モバイル機器」とは、スマホであれば折りたたみ式など形状を問わず登録できますが、いわゆるガラケーではWiFi機能が備わっていても不可とのことです。
一方で、ノートPCについては、持ち運んで使っているものは内蔵する通信機能の有無にかかわらず登録できるとのことです。
ガラホはどうなるのか?など判断の難しいものもあるでしょうから、疑問がある場合は個別に確認したほうがよいでしょう。
乗り換え時に旧機種も補償をかけておける
キャリアでも補償サービスを提供していますが、回線ごとに加入する仕組みですので、機種変更した場合は新しい機種に補償を移行するか、古い機種に継続しておくかを選択する必要がありました。
古い機種でも、サブ機や子供のおもちゃとして使うケースでは補償を継続したい場合もあり、少し不便がありました。
このモバイル保険では、副端末を2台登録しておけますので、スマホを新しく買い増しした時に、古いスマートフォンを使いつづける場合も対象とすることができます。
キャリアからSIMフリーに乗り換えるといった場合でも継続して補償を受けることができますので、格安SIM利用者も安心ですね。
ただし、あくまで新品が対象ですので、ネットオークションや中古販売店で購入した中古機器については登録できません。
また、副端末についても同じ条件ですので、すでに使っているノートPCやタブレットを登録したいと思っても、新品で購入してから1年未満のものといった諸条件があてはまるので注意が必要です。
少し癖はありそうですが、魅力的な保険です。故障や水没が多いと感じている人は検討してみてはいかがでしょうか。