IIJは、展開する格安SIMサービス「IIJmio」にて、au網の4G LTE回線を利用した通信プランと端末をセットにした、「IIJmio モバイルプラスサービス」の提供を12月より開始しています。このプランは、月々のデータ通信量が使いきれず余った場合、月額料金から割引きが適用されるのが特徴です。
通信量が余っても損しない!
今回提供を開始する、「IIJmioモバイルプラスサービス」では、月間利用量3GBの「エコプランミニマム」と、同じく7GBの「エコプランスタンダード」の、2種類の通信データプランがあります。いずれのプランにおいても、契約したプランのデータ通信量を使い切らなかった場合、余ったデータ通信量500MBあたりにつき、100円の割引が適用されます。
これまで、通信量が超過した場合に、別途料金を支払って制限を解除するプランを、各社が提供していましたが、余った分を割り引くようなサービスはおそらく初めてのことかと思います。非常にユニークな取り組みと言えますが、これはIIJ企画担当者と主婦層のユーザがミーティングを重ねた結実だそうです。「節約というよりも無駄がイヤ」という意識が如実に反映されたサービスで、主婦層のみならず節約家にはお勧めです。
プラン料金自体も非常に安価で、エコプランミニマムは月額900円、スタンダードは月額1,700円で、音声通話を付与する場合はプラス700円となります。ただし、割引には上限額があり、エコプランミニマムは400円、エコプランスタンダードは1,200円を超えた割引額は反映されません。ほとんど使わない場合にはnuroモバイルの0 SIMのほうが有利でしょう。
また、当月に余ったデータ通信量が翌月りようできる「データ繰り越し」がない点も注意しましょう。割引として相殺されているので当たり前と言えば当たり前ですが、自分の利用状況をよく確認してから申し込みましょう。
端末はIIJの指定品のみ……
残念なのは、このプランを利用するためには、IIJmioサプライサービスで提供している端末の中から、選択する必要があることです。しかも、au VoLTEに対応した端末に限定されています。
執筆現在、IIJmioサプライサービスでau VoLTEが利用可能な端末は「富士通 arrows M03」「ASUS ZenFone Go」「ASUS ZenFone 2 Laser」「ASUS ZenFone 3」の4機種のみです。対応端末は順次拡大していく予定とのことですが、人気のあるiPhoneやXperia、HUAWEI製端末でも利用できるようになることが望まれます。