auとソフトバンクもSIMロック解除なしでも利用可の方向


3carrier11月上旬、総務省は「第3回モバイルサービスの提供条件・端末に関するフォローアップ会合」を実施しました。議案として、2015年5月より適用されている「SIMロック解除に関するガイドライン」が取り上げられ、大手キャリア3社における、それぞれの自社回線を利用する格安SIMで各キャリアが販売した端末への対応について検討がなされました。

 

 

現在はドコモだけ…

現在、ドコモ回線を利用する格安SIMでは、ドコモの端末をSIMロック解除せずに使うことができますが、au回線およびソフトバンク回線を利用する格安SIMでは、各社の端末をそのまま利用できない場合があります。具体的には、auのVoLTE端末と、ソフトバンクの各機種で、これらを使うためにはSIMロック解除が必要です。

このため、格安SIMにおいてはドコモの回線を利用する事業者が大多数を占めています。

SIMロック解除のガイドラインでは、運用方針として、端末の割賦代金不払いや短期転売を防止するため、最低限必要な期間SIMロックの解除に応じないことが認められています。そのため、auとソフトバンクの端末購入日から180日間に、auからUQモバイル、ソフトバンクからワイモバイルなど、同一キャリアの回線であっても格安SIMへと移行する場合、端末をそのまま使うことはできませんでした。

 

au、ソフトバンクも規制緩和の方向へ

この点について、今回の会合では、「代金債務が完済されていない端末について、ネットワーク側で利用を制限する措置を行っており、自社ネットワークを利用するMVNOでの利用も制限していることを踏まえれば、自社ネットワークを利用するMVNOのサービス利用者による利用を制限するSIMロックを設定することは、必要最小限の措置には該当しないことを明確化すべきである。」という見解を発表したようです。

これを受け、今後は、auとソフトバンクの回線を利用するMVNOでも、ドコモと同様に、それぞれ対応するキャリアが販売した端末をSIMロック解除することなく使える可能性が高まりました。

さらに総務省では、ユーザーによる、通信事業者と端末の自由な選択の観点からは、本来SIMロックが設定されないことが望ましいとし、SIMロック解除期間の見直しや、SIMロック以外の方策についても検討していく方針です。これにより競争がより活発化することを期待します。


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