格安SIMのリアル店舗対応がさらに進む


格安SIMは、かつてはITスキルの高い層が好んだサービスでした。しかし、テレビCMも頻繁に放送されている現在では、あらゆる層を対象としたサービスになりつつあります。しかし、低価格の根拠となるコスト圧縮のため、ネットのみでの受付が多いことで、ITスキルの高くない層は敷居が高いところがありました。こうした点も、昨今では解決しつつあります。

 

LINEは家電量販店で受け渡し

楽天モバイルやFREETELなど、自社店舗を増やしているMVNOも多いですが、LINEモバイルでは、3月15日よりビックカメラとヨドバシカメラに、同社初となる即日受渡しカウンターを開設します。これまではWebサイトでしか手続きが出来ませんでしたが、今回、ビックカメラとヨドバシカメラの一部店舗に即日受渡しカウンターを設置することで、新規やMNPの申込みに即日で対応可能になります。

ただし、カウンターが設置されるのは下記10店舗です。

・ビックカメラ
 有楽町店 / ビックロ / ラゾーナ川崎店 / 名古屋駅西店 / なんば店

・ヨドバシカメラ
 新宿西口本店 / マルチメディア Akiba / マルチメディア横浜 / マルチメディア川崎ルフロン / マルチメディア梅田

また、エントリーパッケージの取扱いもビックカメラ、ヨドバシカメラの58店舗で開始になります。

LINEモバイルは、圧倒的人気の「LINE」アプリのネームバリューから人気を集めていますが、利用層は若者が多く、IIJmio等と比較しITスキルは高くないと考えられますので、こうしたリアル店舗でのサービスは喜ばれるでしょう。強いて言えば、地方の店舗でも取り扱いを開始していただきたいところです。

 

IIJは郵便局で購入可能に

先ほど例に挙げたIIJ mioですが、こちらは、2月末から全国の郵便局に設置してあるカタログで購入可能になっています。この取り組みは2016年8月1日にスタートしたもので、当初は東海地方の郵便局2,050局のみでの取扱いでしたが、2月末から全都道府県の計20,077局で取り扱われるようになりました。

購入する際は、郵便局に設置してある商品カタログに付属のハガキか、電話で「申込書」を請求します。申込書の到着後、必要事項を記載して返送すると、初期設定済みのスマホが届きます。届いたスマホは、SIMカードが入った状態で、接続先設定も済んでいるため、電源を入れるだけで使用することができます。

このスマホセットの内容は、端末が富士通の「arrows M03」、SIMプランが音声通話機能付きSIMの「ミニマムスタートプラン」(月額料金は1,600円から)です。本体は一括購入なら32,800円、24回の分割払いなら月々1,380円となります。なお初期費用として、別途3,000円が必要です。

郵便局の店舗数を活かした展開といえますが、郵便局員がIIJについて説明をするのは困難でしょうから、初心者向けとはいえなかなか難しいところもありそうです。


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