シェア争いではOCNモバイルONEがトップ!~MM総研調査~


ocn-mobile-oneIT市場専門のリサーチ・コンサルティングを行うMM総研は、12月、2015年9月末時点の国内MVNO市場規模調査の結果を発表しました。格安SIMなど、MVNOサービス全体の総契約回線数は前年同期比で88.9%増加し、3,642万回線となったそうです。

 

「格安SIM」は400万回線突破!

OCNモバイルONE等、独自にサービスを展開するMVNO全体の契約数は、2015年9月末時点で前年比76.1%増の約406万回線となりました。MM総研では、MVNO市場全体の規模から見た構成比は11.1%と依然として少ないながらも、「SIMロックフリー端末の増加」と「販売チャネルの拡大」という追い風が普及拡大に貢献したと分析しています。エヴァスマホなど、多くの人の目に触れるSIMフリースマホの登場、またコンビニや家電量販店でのMVNO契約が可能になったことなど、市場の認知が高まったことも好材料でしょう。

今回の契約数調査では独自サービス型のプリペイド回線の契約数は含んでいませんが、2015年4~9月期で約40万枚のSIMカードが販売されたと推測されています。プリペイドの格安SIMが付属する書籍「SIM PERFECT BOOK」などの販売もありました。今後はプリペイド型の加速も充分考えられます。

シェアではOCNモバイルONEがトップ

MVNO事業者別の契約シェアでは、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が提供する「OCN モバイル ONE」が1位となり、シェアにして実に23.2%となりました。(94.1万回線)これに次ぐのがインターネットイニシアティブ(IIJ)が提供するIIJmioなどで17.7%(71.9万回線)と続いています。本サイトでご紹介している通り無数のMVNOサービスがある中で、両社で市場シェアの40%を占める状態となっています。

3位はこれまでビッグローブ(BIGLOBE)でしたが、U-NEXTが提供するU-mobileが7.3%(29.7万回線)のシェアを獲得し、3位を奪取しました。ビッグローブ(BIGLOBE)は3月末時点の調査より順位を落とし、4位(6.3%、25.5万回線)となっています。U-mobileが浮上した理由としては、ヤマダ電機と共同で展開している「YAMADA SIM powered by U-mobile」が好調であったことなどが挙げられます。USENグループという安心感も背景にあるのではないでしょうか。

4位のビッグローブもかつてのNECグループであること、また上位4社で50%超のシェアを獲っていることを考えると、価格、サービスのみならず提供企業の安定性、信頼性も重視する利用者の心情が見えてきます。


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