格安スマホ・SIMはなぜ安いの?


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大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と、格安SIMはどう違うのか。大手キャリアが販売しているスマートフォンと、格安スマホは何が違うのか。
わかりやすくご説明していきます。

 


格安SIMはキャリアの回線を借りているから安い

まずは月々の通信料で、大手キャリアと大きな差がつく格安SIMからご説明しましょう。

ドコモ、au、ソフトバンクのプランが高い料金で横並び状態なのはなぜでしょうか。
それは高いコストがかかっているからです。(3社の独占により儲けすぎているというのも大きな理由ではあります)

大手キャリアは携帯電話の通信に必要な基地局・アンテナを全国に設置し、巨額の設備投資費を投じています。広告宣伝費も膨大ですし、全国にある多数の店舗にも大きなコストがかかっています。
このような固定費のコストがかかるからこそ、あまり電話やデータ通信をしない人向けの低料金プランは導入できないのです。
仮に低料金プランを導入したら、多くの人がそちらに移ってしまい、売上が大幅に落ち込むことは目に見えている、というわけです。

一方で格安SIMを提供している会社(MVNO)は、大手キャリア(ほとんどはドコモ)の回線だけを借りて事業を行っています。
巨額の設備投資費はかかりませんし実店舗もほとんどないためコストは低く抑えられます。

格安SIM利用者の利用状況に応じて、その分の回線の使用料を支払えば事業が成り立つわけですから、驚くほど低い価格のプランが実現できるわけです。

 

格安スマホは高機能ではないから安い

格安スマホとは、基本的に格安SIM会社(MVNO)が格安SIMとセットで販売しているスマートフォンのことで、安いものでは1万円で購入できるモデルもあります。

大手キャリアはAppleのiPhoneやソニーのエクスペリア、シャープのAQUOSフォンなど、高機能の端末を販売している一方で、格安SIM会社が販売している格安スマホは中国、台湾、韓国などの海外メーカー製の端末が中心です。
大手キャリアのスマホは防水やおサイフケータイ、ワンセグ、超高画質カメラなどが付いていますが、格安スマホはそれらの機能が付いていない代わりに安く提供できるわけです。

高機能ではないとは言えスマートフォンですから、検索やメール、動画閲覧、地図アプリなど基本的な機能は備えています。
多くの人にとっては十分な機能が備わっていて価格が安い、魅力的な選択肢になるのではないでしょうか。

 

通信料も安く端末も安い

格安SIM会社でスマートフォンも購入すると、大手と比べて通信料が安く、端末の価格も安いわけですから、合わせて大きな節約効果が生まれます。
月々の支払いは、1/4~半額ぐらいの金額まで抑えられるはずです。

格安SIM会社(MVNO)はほとんどドコモの回線を使っているため、もともとドコモのスマートフォン端末を使っている人は、SIMロック解除などすることなく、そのまま格安SIMに乗り換えることができます。
これなら、おサイフケータイやワンセグ、防水などの高機能スマートフォンをそのまま使うことができます。

auやソフトバンクを使っているけど高機能スマホで格安SIMを利用したい方は、同系列のMVNOをチェックしてみましょう。

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