mineo「フリータンク」が一時存亡の危機に


テレビCMも頻繁に見かけるようになり、絶好調のmineo。様々なユニークな取り組みが売りなのですが、そのひとつである「フリータンク」が一時危機的状況に陥り、ルールが改正されました。

 

 

便利な仕組みも存亡の危機に……。

フリータンクとは、2015年12月17日よりスタートした仕組みでmineoオリジナルのもの。使わずに余っているパケットや、もうすぐ繰り越し期限が切れそうなパケットをここに入れ、寄付することができます。これを「IN」と呼称します。INをすると、寄付されたパケットは「共有パケット貯蔵庫」に格納され、他のmineoユーザーに使ってもらうことができます。これを「OUT」と呼称し、月間に1GBまで引き出すことができます。もちろん、自分も不足しているときは引き出すことができます。入れるときのパケット量に制限はありませんが、引き出しは毎月21日から月末までの期間に2回、最大1GBまでと決められていました。

このフリータンクはmineoユーザーたちの助け合いの場となり、引き出した翌月には、入れてお返しするという形で、おおよそ20TB前後の余裕を維持し、上手く機能していました。

しかし、ユーザー数が増加するにしたがって、フリータンクに蓄積されていたパケット量が減り、今年はじめには10TBほどにまで減少。mnineo自身が、フリータンクを「1GBもらえる」ものとしてウリにしていたこともあるのですが、CMも手伝い急増する新規利用者の多くが一方的に引き出していたことが要因と思われます。

一時は残量が2TBを切ったこともあり、mineo側も
①フリータンクはユーザー間の助け合いの場である
②フリータンクからパケットが枯渇しても、mineoからは補給することはない
③フリータンクを継続運用できるようなルールの改修を実施する
④「OUT(引き出し)」だけを助長するようなプロモーションを行わず、段階的に見直す
という見解を発表する異例の事態となっていました。

 

ユーザーの助け合いで問題クリア!しかしモラルが問われる

しかし、上記の発表を受けて、事態は好転します。多くの人がタンクに余ったパケットをINすることで、2TBを切っていたタンク残量の残りパケットは18TB前後まで回復しました。助け合いを重んじるmineoユーザーの絆を感じさせます。

しかし、今後同様の事態が起こらないよう、フリータンクのルール変更が2点行われました。

まず、パケット残容量によるOUT制限です。これまで、フリータンクから引き出せるパケット量と引き出し可能期間は決められていたものの、残容量による制限はありませんでした。しかし、1GB以上容量が残っているユーザーは引き出すことができなくなります。パケットが足りなくて困っているという状態ではないので、引き出す必要はないという考えに基づくとのこと。ただし例外として、OUTよりもINを多く行っているユーザーには従来のルールが適用されるとのことです。

2点目がOUT期間の変更。現在、パケットの引き出し可能期間は毎月21日から月末まですが、今後は毎月21日から月末日の1日前までに変更となりました。月末日にOUTしたパケットの付与は翌1日で、契約している容量の付与されるタイミングのため、「足りなくて困っている」というケースに当てはまらなくなることが理由です。

マイネ王運営事務局は、フリータンクをユーザー同士の助け合いがコンセプトになっているものであり、毎月継続してOUTのみを行っているユーザーについては、契約容量の見直しを推奨しています。また、フリータンクからOUTしたパケットを転売しているユーザーがいることに対して「助け合いのコンセプトに合わないのでやめてほしい」と不快感を表しています。

便利な取り組み・システムも、抜け道的な利用をしていると、サービスの終了を招きかねません。節度ある利用を心がけましょう。


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